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COLUMN

8      (続)ノンリニア画像編集
という訳で、CGを使った画像修正をしてみたのですが、これはさすがパソコン!という感じでしたね。
 
やはり独りで撮影・出演を兼ねていると、余裕が無いのでどうしてもミスカットが出てしまいます。
例えば撮影後に帰ってラッシュを見てみると、カメラ側から狙っていたマイクの先が人の頭ほどの大きさで写っていたり、缶コーヒーを飲んだカットの後に缶を持ってくるカットを撮影したら飲み口がすでに開いていたり、うっかりタイム表示が写っていたり、写らないつもりで台本を持ったまま演技していたり、盲目の役なのに腕時計をしていたり、それはまあ愕然とするような事がよく起こるものです。(ちょっと起こり過ぎ)
 
しかし実際には撮り直しは殆ど無理な場合が多いので、泣く泣くそのまま使ったりしていたのですが、今回はそんな汚点を一気に修正です。(なんと後向きなCGでしょうか)
 
さて、僕の使っているVideoStudioでは不要物を消したりする機能は付いていないので、何とか工夫しなくてはなりません。
まず、マイクやタイム表示のように位置が固定されたものについてですが、これはトランジション(場面転換)の「マスク」を使いました。
これは元々は画面の一部を切り抜いたように場面転換する機能なのですが、その切り抜きの形状を白黒画像で読み込める事を利用します。
まず、修正したいシーンの1コマを静止画ファイルとして取出します。
それをフォトショップ等のペイントソフトで不要な部分を塗り潰して修正画像を作ると同時に、その周囲を若干大きめに切り取って(白黒で塗り潰す)マスク画像を作るのです。
そしてその修正画像をシーン長さ分の動画ファイルに伸ばして、元の映像にマスクを掛けて不要物を切り取った所に修正画像が出てくるようにすれば完成です。
これは割りと簡単に出来ました。
 
さて次に、持っているコーヒー缶のように動くものですが、これは理屈上は簡単で、修正シーンの画像1秒30コマを全部静止画として取出して一枚一枚修正すればいいのです。
いいのですが、実際にやろうとすると非常に手間がかかります。
取出してまた戻す時に順番違いや抜けが無いようにしないといけないので、地道な上に神経を使います。それぞれの修正部分の色などもバラつかないようにしなくてはなりません。
やってみたら僕は2秒60コマ位が限界でした。地道な人なら5秒位はイケるかもしれませんね。
 
教訓:撮影の時には細かいところまで気を付けましょう。
 
更新日時:
2001/04/29
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