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COLUMN

5      演技について(1)
演技というものは本当に難しい。
それは、演技には正しい‘答え’というものが無いからでしょうか。
だから演技を突き詰めて行こうとすると、人が全然気付かないような1mmのずれが、10mにも100mにも思えてきてしまう訳です。たしか松田優作さんがそんなような事を言ってました。
 
と、僕も役者の端くれとして演技論のひとつも書いてやろうかと思ったのですが、考えてみると僕みたいな売れない役者がそんなまともな事を考えている筈もありません。
結局演技なんて好き嫌いの問題じゃないスかね。
という事で好みの問題だけで話を進めます。
 
役者を評価する時に、面白い演技だとか強いキャラだとか、そういう言葉を使いますね。僕も役者としての立場からすると売れるためには個性が大切だとは思います。
しかし自分が監督として創る立場から考えると、キャラクターの強すぎる役者・あまりにも役者っぽい役者はあまり好きではないんですよね。
なにかあまりにも個性的な芝居は、例えば役者として見れば上手いなぁとは思っても、作品として見ると作り物っぽくなって感情移入しにくくなってしまう気がします。(コメディーとかなら別だと思いますが)
 
これについては賛否あると思います。
あるプロの映画監督さんの話を聞いていても、何か一つ覚えみたいに面白い演技としか言わないし、まあ動員を考えると仕方ないのかもしれませんが、多分一般的には否が多いでしょうね。
でもいいんです。僕は僕ですから。以下次頁に続きます。
 
更新日時:
2001/04/17
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