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COLUMN

3      (続)「春の光に」制作風景
というわけで実際の撮影に入る訳ですが、一人でやっていて辛かった事を書いていきます。
 
まず野外ロケですね。これは何が大変といっても、自分ひとりのシーンの撮影はキツイですよ。
というのは、何人かいれば形になるものですが、一人でカメラをセットして自分を撮っているというのはかなりヤバイ姿な訳です。
特にこの作品での、道の真中で一人で泣くシーンなど並の神経では出来ないでしょうし、盲目の演技で白杖を突いて歩いている時は親切な老婦人から「大丈夫ですか?」と声を掛けられました。
 
あと一人ではないですが、公園で少女と二人で語り合うシーンでは、何と大型犬を連れた飼い主グループがあろうことか綱を放して遊ばせ始め、犬は興奮して咆え駆け回ります。
「放し飼いは止めて下さい」と言ったのですが「公園は自由な所でしょ」と反論されて、こちらも怪しい事をしている引け目からそれ以上言えずにそのシーンはアフレコになりました。でもやはり公園で大型犬を放すのは良くないと思います。
ちょっと脱線しましたが、自主ではこういうトラブルは付き物だという事ですね。
 
それから、セットを作るのも一人です。病室のシーンの撮影ではある会社の一室を借りて、白く塗ったパイプベッドを持込んだのですが、その部屋が3階にあるのです。
一人で事務机やロッカーなどを移動してベッドを3階に上げ下ろしした時には、もう映画なんか止めようと本気で思いました。
 
あと早朝ロケ(と言っても8時位)の待合せで、30分過ぎても主役の女の子が来ないので電話するとまだ家に居て、「眠いから今日やめるー」と言われた時には普段温厚な僕もさすがにキレて「こいつ撮影が終わったら絶交してやる」と思ったものです。大人気なかったですね。
 
こういうストレスを抱えながら演技もしなくてはならない訳です。
他にもいろいろあったのですがキリが無いので止めます。あまり内容が無くてすみません。
 
更新日時:
2001/04/10
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