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COLUMN

18      CG合成に挑戦!
「R@BIT★VOX」では、ファンタジーという事で初めて本格的(?)なCG合成処理を行いました。
 
以前から簡単な画像処理をやってはいたのですが、今回は人物などの動く被写体を抜き出して別の背景に乗せるという、いわゆる‘クロマキー’に挑戦です。
よく映画とかのメイキングで、青い背景の前で演技してるやつですね。
 
これは今まで使っていた安価な編集ソフトでは出来ないので、同じメーカーの上級ソフトMediaStudioProを使いました。
 
やり方としては、まず背景の布を用意します。
一般的には別名‘ブルーバック’と呼ばれるように青い布を使うんですが、民生用のDV映像で合成する場合にはその圧縮形式のために緑色の方がキレイに抜けるそうです。
なので今回は大き目の緑の布を用意して、自宅の部屋に張り付けました。
そしてその前で演技をする訳ですが、実際やってみると布のシワや照明のムラ・影などが出てしまい、かなり気を使わないといけません。
小さなライト3灯しか持っていない僕にはかなり厳しい条件でした。
また、自宅の狭い部屋でやっているので被写体をバックに近づけなくてはならず、バックの緑色がカブってしまうこともあります。
 
その後のPC上での処理としては、やはり撮影素材そのままでは上手く抜けない部分が出てしまうので、合成の前処理として手作業で影を消したりする作業が必要です。
その辺については、MediaStudioに付いているVideoPaintという、映像に直接フォトショップのような書込みが出来る機能があったため、以前に別頁で書いたような画像修正が割と楽に出来るようになりましたね。
そして合成の際には、やはりどうしても背景は均一な色ではないので、抜く色として背景のどの部分の色を指定するか、その近似値の幅をどの位にするか等、いろいろ試行錯誤しながら調整していきます。
 
さらにその辺そこそこ上手くいったとしても、元々が本格的なCG専用ソフトという訳でないため、結局どうしても被写体の輪郭をボカしてやらないと背景と馴染まないんです。
だからリアルな現実世界の映像として使うには難しいかもしれませんが、幸い今回はファンタジーの異世界としての合成なので、そんなに違和感を感じない程度には処理できたのではないかと思います。
 
確かに安価な民生機材・設備(布を張っただけですが)で合成処理など行うのは大変でしたが、手間をかければ何とか出来るもんですよね。
更新日時:
2002/12/15
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