ホーム 作品紹介1 作品紹介2 作品紹介3 主宰者紹介 プロフィール
コラム アンケート リンク集 掲示板

COLUMN

13      「Dolless」制作風景(2)
という事で、今回一番苦労したのが出演者集めとスケジュール調整でした。
何しろ人が集まらない。1人は元々知り合いの役者と、ネット募集で3人は集まったんですが全部の役は決まりません。やっぱり日頃の交友関係というのは大切だなと実感した次第です(笑)。
 
最後には僕のバイト先の女の子(当然シロウト)でちょっと興味を持ってくれた人をうまく言いくるめて(笑)出演してもらったり、スタッフの渡部さんの友人(やっぱりシロウト)に頼んだり、結局今回の作品では演技経験の無い人に何人か出演してもらう事になりました(これぞ自主だ!)。
まぁ完全なシロウトの人は殺され役でセリフは無かったので、カット割りとか撮り方で何とかそれらしく見えるようにはしたつもりですけどね。
 
それよりも大変だったのはドーリス役のきさらぎさんです。セリフもあって一番重要かもしれない役なのにセリフが喋れない!
結局どうしたかというと、今カラオケで男声を女声に変えるボイスチェンジャーというのがあって、結構リアルな女声になるんですね。
ドーリスの声は、それを使って僕がカラオケBOXで喋って録音してきたのをかぶせました(超カワイイ声になりました。ビックリ!)。
 
念のため言っておきますがここで書いている文章はキツイですが悪意はありません。出演してもらえただけで感謝してます(これはホント)。
 
その他大変だった思い出としては、夜の公園での殺人シーンの撮影で、ナイフを刺して出血するというカット。
これは服の下にチューブを仕込んでおいて、刺した瞬間にポンプの血糊を吹き出すというもので一発勝負の撮影だったんですが、いざ血糊を出そうとすると始めチョロっと出たきり出てこない!しばらくポンプと力任せに格闘してもダメです。
結局血糊というのは粘度が高いので水で薄めて使うんですが、一応事前に実験もしてその通り薄めたつもりだったのに薄めが足りなかったんでしょう。あるいは実験時の室温と野外の気温差で粘度が違っていたのかもしれません。
最終的には衣装の予備があったので衣装替えして血糊も薄め直し、何とか撮影終了。しかしそうこうするうちに終電がなくなってしまい皆でマンガ喫茶で始発待ちしたという事もありました。
 
まぁここまでいろいろ書いてきましたが、考えてみるとどんな撮影現場でもあるような他愛の無いトラブルかもしれませんね。
でも僕の方は少し気が晴れたので良かったです。
更新日時:
2002/01/27
前へ 目次 次へ



ご意見・ご感想はこちらまで